琵琶湖は暑くない-佐川ミュージアム安野光雅展-

[あとで書く]タグというのは実際、みなさんどのぐらいほんとにあとで書いてるんですかね。「明日からダイエット」みたいなもんでしょうか。ともあれタイミングよくこういうのが上がっていたので滋賀県村の催し紹介をこの機会に再度書きたいと思いますが、その前に上記の美術館紹介に今現在で島根県津和野町の安野光雅美術館が上がってないですね。あそこはプラネタリウムもついていて素晴らしいのですが、ミュージアムショップでお小遣いがどんなにあっても足りないのが難点です。

ともあれ、上記の美術館お勧めリンクに滋賀県佐川美術館が上がっていてびっくりしました。だって滋賀県の施設ってデフォルトで不便だし車がないと行きづらいし観光客が来るとか想定されてないとしか思えないのばかりで、佐川だって、そりゃ車があったら琵琶湖大橋下りてすぐだけどなかったら守山駅からバスで30分とかそのバスも1時間に2本ぐらいってか守山ってどこ?状態なのでまさかあそこをお勧めされる方がいらっしゃるとは思わなかった。こないだ行って来たんですけどね。いいとこですよ。大阪のヒートアイランドから行くと体感気温が全然違う。滋賀って暑くない。

本題ですが、その佐川ミュージアムで今、2013年、9月2日まで安野光雅展をやっています。安野展は日本全国津々浦々の美術館でやってるだろうし、何より上述の津和野へ行けば年がら年中見られる訳ですが、津和野は島根県。同じ田舎県といっても島根はわざわざいかなきゃいけないけど滋賀は通りますからね。のぞみは止まらなくてもひかりは時々米原止まるしそこで降りて新快速に乗り換えて守山下車ですよ。京阪神からなら最初から新快速。そっからバスで30分。ほら近い。(念のため、ほんとに京阪神から行く人がいたら堅田駅からの方が近いです。)私は日曜に行ったので滋賀県なのに混んでいました。他府県の基準でいえばすいてて見やすいといえるかと思います。ただし、安野光雅クラスの著名人になると実際に混むこともあるようです。以前に同館でエッシャーをやった時には(まさか滋賀県に限ってそんなことはあるまいとみんながあなどった結果)最終日には2時間待ちになって入れなかったと滋賀県民の妹は証言していました。

私は40年前に「ふしぎなさーかす」で出会って以来のファンなのですが、その手の、下ってた階段が知らん間に上って元に戻ってるみたいな遠近感や平衡感覚がおかしくなって酔いそうになる絵もさることながら、今回お客を集めていたのは

もりのえほん (安野光雅の絵本)

もりのえほん (安野光雅の絵本)

の原画(かな?)の数々でした。なんということもない森のスケッチに見える1枚の絵の中にたとえば「トラ2匹、リス、コウモリ、アヒル、ヤギ、ウシ、ネズミ、セミ、九州地図」が隠されていたりする隠し絵の前で「うーんコウモリがみつからん」といつまでも立ちすくんでいる子どもと大人がいっぱい。近づいてみたり遠ざかって見たり顔を横にしたり斜めにしたり、でもさすがに次々人が来るのにあんまいいつまででも同じ絵の前にいられないからしかたなくコウモリは断念してこの絵本を買っちゃったとしても、家に帰ってからも長くゆっくり楽しめるので非常にお得です。子どもに与えておけばうるさい子でも長いこと遊んでいてくれます。このほかにも絵に添えられた作者のコメントが味わい深い文学のコーナーとか、書いててもう1回行きたくなってきています。いこうかな。有給とれるかな。

あと半月しかないので、半月放置していたら[あとで書く]が嘘になるといかんので書きました。暑いヒートランドでうだっている皆さん、どうぞ涼しい琵琶湖へお越しください。