NHKで体罰が肯定されていた時代の記憶

中村メイコさんの訃報に接して、三波伸介さんと共演していたNHKの「お笑いオンステージ」を懐かしく思い出した世代である。その中に減点パパという人気コーナーがあった。有名人の子供が出演し、その子供たちの描写に合わせて三波さんが似顔絵を描き、パパが…

上野千鶴子氏の法律婚について自称フェミニストが考えたこと

一言でいえば「勝手にせい」ということである。 そして、その(私の)考えはまさに上野千鶴子・小倉千加子著「ザ・フェミニズム」(2002年、筑摩書房)にいうフェミニズムのめざすところ、「自己定義権の獲得」に沿ったものであろう。私は二十年以上、実際の…

みみずくからの伝言からの伝言

先日来の上野千鶴子氏が法律婚をしていた件について、彼女に少なからず影響を受けた40年近い読者でありフェミニストを自称する一人として、なんか書くといいながら、ブックマークの短いコメント以外まだ何も書いていないので、書こうとしてブログを開いた。…

日本ハムファイターズの謝罪文を添削した

もしも自分が北海道日本ハムファイターズの公式の立場を表明する責任者だったとして、広報がこういう原稿をもってきたらどう添削するだろうかということを考えてみた。「責任者として「読者の目線ではこう考えるのでは」という振りをする」という振りをして…

極私的プロ野球OB You Tubeチャンネル好きな順ランキング

主観のみ、自分が好きな順2021、4月までメモ なお、この記事はまだプロ野球選手OBのYou Tuberが少なかったころの話なので今ではだいぶ変わっている。ここで取り上げているのはプロ野球OBがやり始めた初期のころにやっていた人々の話である。 (2023,3,29 追記…

商店街のプリン屋の話

今の住居に越してきて1年経つ。引越して楽しいのは、クリーニング屋だの美容院、歯医者なんかをここにしようか、あそこにしようかと迷ったり決めたりするところなのだが、幸い近くにいいところが見つかったと思ったクリーニング屋とケーキ屋と美容院が閉店…

作曲家の紹介に70年代をおもう

www.jiji.com 今更「ひと夏の経験」を持ち出すのか。 都倉氏は、山口百恵さんの「ひと夏の経験」やピンク・レディーの「ペッパー警部」など数多くのヒット曲を手掛けた 山口百恵が「蒼い時」で「ひと夏の経験」が流行った時に、マスコミにどういうことをされ…

確定申告の「並び」は寒い

何が言いたいかというと、あのひもとかテープで区切って作った急ごしらえの並ぶ場所は、高齢者には大変である、なぜならつかまるところがない、かつ非常に寒いから、ということです。 確定申告の季節にはSNSなどでこの話を何度かしてきたのだが、私の友人に…

ほんの粗発表ですが

言語学フェス2021参加記録 参加した経緯:「途中段階でもいい。悩み相談でもいい」「学部生や部外者も発表者としても参加できる。ハードルは高くない」 ふむふむ。とかなんとかいいつつ、めっちゃ高度な発表ばっかでせっかく冷やかしに来た人や初心者がおそ…

緑の白船が逝く

安野光雅は小学校四年生の時に鉛筆書きの新聞を発行したという。ニュースや漫画や、連載小説や広告まで載せて無料「いや、読んでもらえばこちらが金を出してもいいと思うくらい」だったという。「緑の白船」というタイトルの、その連載小説はこんなのだった。…

お土産を持って来ない人

年一回のペースで集まっている会合がある。とある町の駅前の飲み屋で、毎回3-5人ぐらい、去年一人亡くなってしまった。今年はコロナで開ける目処が立っていない。 当然のように自分は受け入れられていると考えているメンバーの中で、「あれ、そうでもない?…

新春雑感2021

Happy New Yearよ、ほーんとにね、すごーいよ(クロマティーの口調で) いや凄いよね、クロマティ。今ウィーラーとやってるのYou Tubeで見て、ほんま凄いなとHappy New Yearな気分になっています。ありがとう、クロマティー、ありがとうウィーラー。You Tube…

あとで読まない話

いつものように他人のブクマページをスクロールしていたら、うっかりしてこの右側にできていた「あとで読む」というところクリックしてしまった。(↓これはその後適当に拾っただけでこの記事ではない。) そしたら、私のブックマークにその記事が無言ブクマ…

中学校女子生徒会長をめぐる私的回想

中学の女子生徒会長1割だけ…背景調査へ 小学校は均等:朝日新聞デジタル 1970年代前半の田舎町。 小学校の1年生、男女一人ずつで学級委員長は「学級委員長」と書いた名札をもらったんですね。それが、どの学年も男の子の方だけ学級委員長で、女の子の方は勝…

「おーい、お茶」に心が煮えた日々

仮に、今そういう差別が見られない、考え付きもしないという人が多数派だとしたら、それはかつてあったその抑圧に対して多くの人々が少しでも一歩でもと、圧力と屈辱の中で戦い続けて来た結果である。私の子供のころはむろん、社会に出たころの企業社会にお…

甲賀市認識あますぎ

前のエントリの続報 白票水増し、市長「深くおわび」 滋賀、3人が出頭 未開封の箱がどこの投票所かは特定できておらず、開票済みの投票箱に紛れていた理由は「分からない」と繰り返した。 投票箱が歩いて投票済みの箱に紛れたのか。そんな訳ないやろ。これ…

その投票箱どっから出てきた

滋賀の市選管が白票水増し 衆院選で不正、未集計分廃棄 第48回衆議院小選挙区選出議員選挙の開票における不適切集計についてどっから突っ込んでええのか。『会場を片付ける際に未開封の投票箱1箱を見つけ』ってなんやねん。立会人なにしてたん?共産党は…

借用語を日本語風に話すことは必ずしも間違っているわけではない

日本人が間違った覚え方をする「得意ではない」言葉についておよびこれに類する話が出てくるたびに思うこと、についてのメモ1)ある言語を学ぶことと、その言語から語彙を別の言語に取り込むことは違う ある言語を学ぶ時には母語話者の発音や文法がお手本にな…

言語学なんでも(あり)研究会たらゆうのがあるほんの

タイトルは「言語学なんでも(あり)研究会」とかいうのがあるらしいよ、という意味の方言です。五十路を前に大学院に入り直し、遅れ馳せながら研究生活を始めてはや2年になる。三十代半ばで言語学に目を開かれて、しかし一度は断念した道にまた戻れたのは、…

好きなことを好きなだけ好きなように書く

変な時間に起きてしまったので(スランプ?)専門家として何をどこまでどんな調子で書くかにお返事 「専門家が素人向けに専門のことを書くのはマウンティング(なのでそもそもそも良くない)」というタイプの意見を複数回目にしてちょっと気になっている そ…

奨学金に成績要件は必要か

給付型奨学金創設へ 文科省、検討チーム設置(毎日新聞)についてメモ 成績要件をどうするかも課題だ。日本学生支援機構の無利子型奨学金は高校2、3年の評定平均が3・5以上を基準としている。検討チームでは「経済的支援が目的なので成績要件は設けるべ…

こんな若い日もあった

気づかずにスルーしてたら太田山やないか。 【北海道で一番危険な神社】太田山神社懐かしすぎる。2000年9月当時のホームページの日記を再録。(念のため、私のローカルにしか残ってないので検索してもないよ) 2000年9月30日 二度と行くもんかと言い…

言語の系統は簡単には決められない

地理の問題がもはや地理じゃないと話題→いやいやこれめちゃくちゃ良問だぞ!! という話に野暮かも知れませんが言語学サイドから口出し私なんかの出る幕では全くないのですが、たまたま今学会シーズンで言語学の先生たちは飛び回っているところだし誰も触れ…

縁談その後

その後ってもその前はないんですけどね。何が一番問題ってこの件、当事者たる私の意向は一顧だにされていないところである。私らの若い頃であれば当人の与り知らないところにお見合いの話がくるなんてのはまだまだよくあることでしたが最低限の条件として「…

80〜90年代にそんなベストセラーはなかった

追記 id:nofrillsさんのブクマからツイッターを拝見しまして、下記に引用するとおりツイッターの方ははっきりしたご批判と思いますのでお答えを追記しておきます。 しかし、「私は知らない」+「統計資料にない」=「なかった」は、ずいぶん乱暴だ。出版の世…

アナウンサーに論語を読んでもらう鳥栖市のねらいとは

新教科「日本語」授業に保護者も興味津々 佐賀県鳥栖市佐賀県鳥栖(とす)市が新教科「日本語」を始めて授業参観が盛況だったよ、というニュースである。これは日本語も世界の言語の一つとして位置づけて、ふだん当たり前のように使っている日本語にはこんな…

2ヶ月でふさふさ

二回りぐらい年下の若者達に混じってこん中でワシが一番アホと日々実感する生活はなかなかつらいものがあり、もがいている間に2ヶ月、あっというまに打たれ強くなってしまって発表して失笑されようがD1なのに先生にM1だと思われていようが全く動じなく…

私たちはフィルターではない

この他人事みたいな記事の話 支持者の男性9人に「かわいいね」「ありがとうね」と迎えられ、ワイン片手に選挙の情勢を語る これ、事実だったら36歳の衆議院議員に「かわいいね」とか言ってる支持者がかなりどうしようもないと思うのだが、記者は現場にいて…

毀誉褒貶はその人のもの

この件に関連して他人の発言などを批判したり言及したりする時の自分のスタンスについて現時点での覚え書きです。例えば橋下徹氏とか山谷えり子氏に対して、とても看過できないような言説が投げつけられた時、それに対して批判的なことを書くと、それへの再…

心なき身にもあはれは知られけり(懇親会雑感)

講演会の後の懇親会で新人は自己紹介をさせられる。研究室に新しく配属された学部の3年生が「今まであんまり勉強してなかったので今日の発表もポカーンという感じでした」と次々言うのを聞きながら「これ、私が同じこというたら怒られるやろなあ...」とぼん…