どちらさんなのかよくわからない人々

人っていうかトンボなんですが。

2週間も論理学を放置プレイしてますがそのうちまた書きます。このブログは身辺雑記にするって言っといて全然身辺雑記を書いてないので、今日は何が何でも身辺雑記を書くべく、ここ2,3か月の間に観察したトンボさんを載せる。ただし、撮影しただけでトンボ図鑑を見ても私にはどちらさんなのか同定できない。なんのための図鑑かと言われても(誰も言ってないが)困るが。




日ごろ私は絶滅の危機に瀕したトンボよりは絶滅の危機に瀕した言語の方に興味も関心ももっている人間で、トンボはオニヤンマと赤とんぼとシオカラトンボイトトンボぐらいに分類できれば大満足であった。

しかし飲み会の間中えんえんトンボの胸に入っている筋の話題で盛り上がったり新婚旅行にまで網を持っていってよくぞその場で離婚に到らなかったものだと感心するような人々と知り合うに及び、トンボにも目が行くようになった。トンボに「も」というのは以前から鳥見にはしばしば出かけたのだが、そのついでといってはなんだけどついでにトンボも見たり写真を撮ったりすることになったのである。貧弱なカメラと腕ではめったにフレームにおさまってくれない鳥さんよりは、トンボさんのほうがむしろ協力的である。

たったこれだけのことでも、しかし私の世界はその様相を変えた。およそ私が私の嗜好だと思っているものは私の目の前に出てきたタイミングがたまたまこちらの受け入れ態勢と合致して生まれたときからこれが好きだったみたいな錯覚に陥っているものにすぎない。どちらも錯覚の人生であるならまた別の錯覚を生きるのも悪くない。

トンボの話だった。えっと、そういうわけで名前わからないんですけど、norton3rdさん、もしあれだったら教えていただけないでしょうか?