シミュレーションにお答え

前回のエントリにたくさんの反応をいただきまして、ブクマや☆をいただくのは嬉しい反面、これがこんなに話題になるというのは笑って済まされない、結構「不正選挙」なんてことを言う奴がいるってことだよなあと半分暗澹たる気持ちにもなっております。ちなみに件の友人は今日も元気に「拡散」に励んでおり、そんなのとっとと友達やめたらいいじゃんというようなコメントもいくつかいただきましたが、残念ながら、実質的にもうやめているといわざるを得ないところまで来た感じです。後はそれを明示的に、相手に示すかどうか。本当に尊敬できるところもある人だけに、全くSNSというものは私にとってはただでさえ少ない友人をますます減らすものとして機能しており残念でなりません。閑話休題

いただいたコメントに全部お返事することはできませんが、トラックバック前回への記事への反論をシミュレートしていただいた方がいらしたので、それへの再反論をもってたくさんのお返事に代えさせていただければと思います。

では早速。冒頭の番号は前回の私の記事の番号に対応しております。

1. 超党派の人々の一致団結の必要などはない。開票の手順には、多くの人の手が入る上流工程(仕分け等)と、わずかな人の手しか入らない下流工程(コンピューターによる集計等)とがあり、後者を特定の集団が押さえていれば不正は成立しうる。人員の配置は開票所の責任者が決定するのだから、自らの忠実な腹心を下流工程に集中させ、そうでない者は上流工程に追いやればよいのである。

これだと開票所の責任者を押さえとく必要がある訳ですが、開票管理者は選管が選ぶので、つまりは選管自らが不正に加担するべく(裏組織か何かが選管を)買収しておくという訳ですね。選ばれる方の開票管理者は普通は当該自治体の職員になる訳ですが、これも押さえておかないといけない。自治体は人事異動するけれど、いつあるかわからない選挙のタイミングにあわせて開票管理者になりそうな自治体職員も買収する。さらにその「下流工程」とやらに従事する人は、選挙管理委員会事務局とかではなく(事務局は当日は総括指揮などに回るため)、ふだんは税務課だったり福祉課だったりするお兄さんやお姉さんが多い訳ですがそれも買収しておく。「下流工程」に腹心を集中させるためには、その配置を決める総務課あたりの職員も買収しておく。できるもんならやってみろよと言いたくなる難しさです。つまり、ピンポイントで特定の職種に「その選挙のときに」あたる人を満遍なく買収することは、超党派の一致団結を図るよりもさらに難しいことだということです。

2.実際の投票にかかる時間がさほど長くないように、偽票の作成にかかる時間もあまり長くはないと考えられる。開票予行演習用の票(時にこれが本番の票に混入する「事故」がしばしばある)を作成すると称して人員を集めれば難しいことではない。後述するが、開票事務が深夜に及ぶとしても、不正行為それ自体の手間が大きなウェイトを占めるわけではない。

難しいことではないというなら実際の手順を、いつどこでどうやって誰にも見られずにそれをやるのかを示して見せよ。難しいことではないというだけなら確かに難しいことではない。

3.不正選挙に加担する者は罪を免れている。何しろ不正により擁立される政治家、政府また海外資本を含む裏社会が彼らを擁護しているのであり、選管も警察も保身のために手を出そうとはしない。むしろ彼らはそれゆえに不正を「やめることができない」。不正をやめて、正当に選挙されたる政治家が政権を握れば、彼らはたちまち犯罪者として塀の中に追いやられるからである。

近年日本でも政権交代が2回あった訳ですが、そこで誰かが塀の中に追いやられましたか?いや、自民も民主も同じ穴のムジナだというのかも知れない。マスコミもそうなのだろう。ならば自身が世論調査でもなんでもしてみればよい。自民や民主を支持する人は実際その辺にいっぱいいるし、大阪では橋下氏を支持する人がいっぱいいるから彼らは当選しているのです。あなたの周りにいる人は生活の党だの次世代の党の支持者かもしれませんが多数派じゃないことぐらいわかりませんか。

4.なるほど良心ある公務員も多いのだろう。しかし1で述べた通り、悪意あるわずかな者たち(公務員であるか否かを問わない。分類機のオペレーターはメーカーの社員である)が選挙事務の中枢を支配することで不正選挙は成立しうる。多くの良心ある公務員たちは、単に騙されて、何の意味もない作業に従事させられている。「公正な選挙」という幻想を見せるための哀れなペープサートである。不正選挙への糾弾はそうした彼らを解放する意味も含むのであって、決して侮辱ではない。

それ、不正やってるだろというのと同じかそれ以上に侮辱なんですけど。つまりほとんどの公務員は目の前で不正が行われているのに気づきもせず、気づいたとしても告発もせず、分類機のオペレーターにいいように騙され、悪意のあるものに操られている操り人形であると言っている訳で、不正以前にバカだと。だから現に目の前にいるであろう何人か知り合いの公務員を思い浮かべてみたらいいでしょう。そんなにバカばっかりですか?

5.多くの選管が開票所の撮影を拒否しており、参観人は開票所の外縁部からの参観のみを認められているような現状にあって、開票が完全に公開されているとは言い難い。外縁部から見えない死角に不正行為のための場所を用意している可能性が否定出来ない。
開票立会人は投票箱の確認等を行うが、その後は票束の確認作業に追われ、例えば分類機の分類・計数が適正であるか否かを直接確認することはできない。分類機の内部で票のすり替え・書き換えが行われていないことを開票立会人は確認していない。

分類機の内部ですり替えって小人さんでもいるんですか。一体どのようなプログラムを組んだら紙の投票用紙の現物が目の前にあるデータの数字だけを大幅に書き換えられるのか見当もつきませんが、それをやる人は「悪意のある少数の人」が必ずそのポジションに着けるようにこれまたピンポイントで仕込む必要がありますね。大変ですね。

また、投票箱が厳格に管理されているとはどういうことだろう? 投票箱は投票所から開票所まで、タクシーや乗用車等を用いて輸送されるが、この間にすり替えられることが可能ではないか。2で言及したが、この方法であれば開票作業の前に行えるのだから、開票作業がどんなに多忙でも関わりがない。票をどこに捨てているかについても見当がつく。投票用紙はプラスチック製であり、役目を終えた後はボールペン等にリサイクルされるという。すり替えられた本物の投票用紙はボールペンにされ、その記載が明らかになることは永久にないというわけだ。

タクシーの運転手をどうやって口止めするんですか。タクシーの運転手もグルですか。運搬も立会人がずっと付き添うんですよ。立会人も買収済みですか。タクシーの運転手から立会人まで買収するとなるとまた大変ですね。そのボールペン工場も全員買収だ。タクシーでボールペン工場に捨てに行く訳? 投票終了から開票までは短い時間なのですぐに帰ってこなければ怪しまれるのですが。

もっとも、投票箱のすり替えは必ずしも必要な不正ではない。集計などの下流工程における不正行為で足りるからである。
6.3での言及にも関連するが、断罪された人々はむしろ不正を告発しようと試みたとは考えられないか。それゆえに裏社会から危険視され、スケープゴートとして社会的抹殺となったのかもしれない。
7.1などで再三述べたことだが、開票において集計などの下流工程さえ支配してしまえば選挙結果の操作は可能である。多くの公務員を買収する必要などそもそもないのだ。

上に書いたことの繰り返しになるから省略。そっちの方が難しいんだよ、やってみろよ。

最後に一つだけ、私は何も公務員が聖人君子だとか決して不正をやらないと言っているのではありません。彼らも弱い人間であるけれども、しかし普通にその辺で良心的に社会を構成している人々と同程度には良心的であると言っているのです。そして、通常は生活が保障されており、犯罪に手を染めなければ生きていけないとか、CIAのエージェント並みに堅く秘密を守らなければ投獄されるとか、外国の裏組織から金をもらうとか映画みたいな生活はしていないということです。

なお、どなたかのブコメにありましたがrosechildはロスチャイルドとは関係ありません。見えない敵と戦うのはやめましょう。